販売促進とマーケティングの違いは? 具体的な施策、事例を交えて解説
2023・09・01

ビジネスシーンでよく使われる「販売促進」と「マーケティング」という言葉。
しかし、「違いや意味について、自信を持って答えられるか自信がない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、販売促進とマーケティングの違いを、具体的な施策と事例を交えながら、わかりやすく解説したいと思います。
目次
販売促進とマーケティングの違い
マーケティングは、商品やサービスを開発するために市場の動向や顧客のニーズを分析し、戦略を立てることを指します。
一方で販売促進は、具体的な施策を用いて、顧客に商品やサービスを購入してもらうための活動です。
つまり、マーケティングは戦略的な視点で商品やサービスを提供するための全体像を考える概念であり、販売促進はその一部として具体的な施策やアクションを指す概念と言えます。
販売促進とマーケティングはいずれもビジネスにおいて欠かせない要素ですが、それぞれ役割と範囲が異なります。
販売促進の具体的な施策例
販売促進の具体的な施策例には以下のようなものが挙げられます。
- 期間やターゲットを限定した、キャンペーン・割引・値引
- クーポン配布
- サンプル・試供品配布
- 購入特典・ノベルティ
- 複数商品のセット販売
- 商品やサービスを体験できるイベント・展示会
- ポイントカードやアプリによる会員プログラム
- SNSキャンペーン
マーケティングの具体的な施策
マーケティングの概念は広範囲にわたりますが、具体的には以下のような施策があります。
- メディアによる情報発信(コーポレートサイト、ブログ、各種SNSなど)
- SEO対策
- Web広告の出稿
- プレスリリース配信
- ホワイトペーパー/お役立ち資料/導入事例/調査などの制作・配布
- ウェビナー/セミナ―開催
- インサイドセールス導入
- MA(マーケティング・オートメーション)ツール活用
事例で学ぶ、マーケティングと販売促進
販売促進とマーケティングの違いを詳しく理解するために、具体的な事例を見てみましょう。
販売促進の具体例
コンビニエンスストアのコーヒーサブスク
コンビニ大手のLAWSONでは、2023年4~7月の期間中、愛知県内の約620店舗でコーヒーのサブスクリプションサービスの実証実験を行いました。
月額1500円、1日1回アプリからコーヒーSサイズの無料クーポンが発行される仕組み。
集客や来店頻度を高めるだけでなく、コーヒーと一緒に軽食を購入するなどアップセルを促せる施策と言えます。
正確な商品情報を記載するオネスト(正直)カード
首都圏を中心に140店舗以上の展開をしているスーパーマーケットチェーン・オーケーでは、「オネスト(正直)カード」と呼ばれる販促物を展示しています。
「私たち従業員が、家族と一緒にオーケーで買い物をする時、そっと家族に教えるような商品情報」をお客様へ伝えたいという想いから設置されているというカードの内容はまさに「正直」。
時には「買うのをやめておこうかな」と思われる内容も記載することで、店舗への信頼度を高め、ブランディングにもつながるような販促事例です。