【保存版】印刷会社に依頼する前に必見!販促物データ入稿のポイント
2023・04・21
販促物を印刷・制作する際には、印刷会社への「データ入稿」というステップがあります。
しかし、販促物の担当となったばかりであったり、初めてデータ入稿を行う場合、データ入稿の注意書きには初めて見る単語が並び、難しく感じてしまうことも。
本記事では初心者の方に向けて、データ入稿の基本と、おさえておきたいポイントについて解説します。これから印刷物のデータ入稿をする方、必見です。
データ入稿とは
データ入稿とは、依頼者が作成したデザインデータ等を印刷会社に渡すことを指します。
印刷会社から正しく印刷物を受け取るための初めのステップであり、依頼者が担う重要なポイントと言えます。
デザインデータの作成方法は依頼者側にゆだねられますが、
印刷会社へ入稿する最終的なデータ形式は、Illustrator(.AI)、PDF(.pdf)による入稿が一般的です。
データ入稿をする際におさえるべきポイント
ここからは、データ入稿を行う上でおさえておくべきポイントを解説していきます。
販促物の種類、依頼する印刷会社によって異なる部分もあるかと思いますが、まずはおさえておくべき基本情報を集めました。
1.カラーモードはCMYKに
Adobe等のソフトでデザインを制作する場合、カラーモードが選択できます。
よく使われるカラーモードは、CMYKかRGBの2種類。CMYKは印刷を目的とした紙媒体のデザインに使用され、RGBはWebや映像など画面上で見るデザインに使用されるものです。
RGBで作成されたデザインをCMYKに変換することもできますが、多くの場合は色が変化して、印象が変わってしまいます。
デザイナーへのデザイン依頼の段階で紙媒体用かWeb用なのかを明確に伝えれば、はじめから最適なカラーモードでデザインが制作してもらえますので、カラーモードの違いは販促担当もおさえておくとよいでしょう。
【関連記事】販促担当は必ず抑えておきたい、RGBとCMYKの違い
2.フォントはアウトライン化(図形化)する
PCへデータを転送した際などにフォントが変わってしまった、という経験をされたことはないでしょうか。
これはデータを作成したPCと、受け取って開いた側のPCのフォント環境が異なるために起こる現象で、印刷会社へのデータ入稿でも同じことが起こりえます。
それを防ぐために行うのが、フォントのアウトライン化(図形化)です。
デザイン制作を行うソフトによりアウトライン化の手順は異なりますが、例えばillustratorの場合は、フォント部分を選択し、メニューバーの「書式」から「アウトライン化」を選択することでアウトライン化されます。
この設定を行うことで、フォント環境の変化による文字化けを防ぎ、イメージ通りのフォントデザインで印刷してもらうことができます。
3.「サイズと素材」に適した解像度にする
画像データを扱う場合は解像度に注意しましょう。
どのくらいの解像度が求められるかは、多くの場合、印刷物のサイズと素材によって決まります。
紙媒体の場合は原寸300〜350dpi、大きなサイズのポスター・パネルなどへの印刷や、のぼりやタペストリーのような布・生地への印刷では原寸100〜200dpi程度が基準となります。
解像度が足りていない場合は、ドットが目立ち、画像が粗くなってしまいます。
4.端まできれいに仕上げるための「塗りたし」
データ入稿の際、商品の仕上がりサイズを「トンボ(トリムマーク)」や「罫線」で示しておく必要があります。
通常のオフィス用プリンターなどを想像してしまうと「何で?サイズはA4で指定したら、A4で出てくるでしょ?」と思われるかもしれませんが、印刷会社で使われる業務用のプリンターの場合は、大きな紙に印刷し、その後で指定のサイズに裁断するのです。
裁断を行う時に目印として使われるのが、指定サイズを示すトンボやトリムマークです。
また、裁断の際は紙が幾重にも重なった状態で裁断するため、どうしても端の方に若干のずれが生じてしまうことがあります。
そうした際に、端までキレイな状態となるよう、背景色などのデザインを指定サイズよりも広めにしておくことを「塗り足し」と言います。
「塗り足し」は紙媒体だと「3mm」。その他は印刷物によって変わりますので、印刷会社に確認しましょう。
まとめ
今回はデータ入稿の基本とポイントをご紹介しました。
データ入稿のポイントをおさえておけば、前段階のデザインの制作や依頼にも役立ちますので、ぜひ心に留めてみてくださいね。
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投稿者プロフィール
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デザイン事務所での経験を経て2014年株式会社SPinnoにジョイン。
主に食品メーカー、消費財メーカー、チェーンストアの販促におけるクリエイティブプランニングからコンセプトワークまでを手がける。
CXの観点から「売れる」「伝える」デザインを企画し、印刷からWEB広告・動画広告などデジタルクリエイティブまでトータルソリューションを提供。
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