売れない!そんなときに考えること(part3)
2020・01・21
前回の記事
今回は「お店の外観」について、売り場づくりにつながる大事なポイントをまとめます。
売場づくりというと店内のレイアウト、陳列や内装について真っ先に思い浮かべることも多いと思いますが、お客様が店舗を外からみてどのように目に映るかということも重要です。
外観のポイント
業種や業態がわかりやすいことだけでなく、扱っている商品が思い浮かぶような外観になっているか。
目立つポイントは、建物の形状、塔屋、看板、外壁、お店やブランド・企業のロゴ、入り口のサッシなど、そして外側からみた店内の様子です。
徒歩で来店するお客様から店舗の外観全体を目で見て識別できるのは、おおよそ店舗の高さの3倍の距離と言われています。
そのぐらいの距離から店舗を客観的に観察し、自分の店舗はなんのお店なのかハッキリとわかるようになっているといいでしょう。
ショッピングモールやショッピングセンターのような複合商業施設の中にある店舗の場合は、看板や外から見える什器・陳列棚などのレイアウトでそれらを表現する必要があります。その場合、屋内に設置できる大きさのPOPや装飾のデザインや、店員の服装などが重要になるかと思います。
開放的、閉鎖的
一般的に、安価で多くのお客様に来店してもらうような場合は、開放的で入りやすい外観が合っています。
具体的には入り口が開放されているとか、ガラス張りで外側から店舗の様子が見えるだとか、外観や入り口にお客様が来店したくなるような装飾がされているとか、そのような要素で表現可能です。
逆に、高価な商品を取り扱い、お客様一人当たりの滞留時間が長く、じっくり商品を選んで購入するような場合には、どちらかといえば閉鎖的な空間を意識させるよう外観が適しているかと思います。
例えば前者はスーパーやドラッグストア、ファーストフードなど、後者は高級ブランド店、レストランなどがその例となるでしょう。
ただし、商品やサービス、来店するお客様がどのようなお買い物を求めているかによって高級店でも入りやすい外観やその逆を採用する場合などもあります。
扱っている商品やサービスによっては、店舗の外観が閉鎖的な雰囲気であることが、その商品やサービスに相応しい場合もあるかもしれません。
ファサード
ファサードとは店舗を正面からみた外観のことです。
不動産、建築などで用いられる専門用語ですが、店舗のデザインに関してもこのファサードという言葉で外観を表現することがあります。
建物のデザイン、入り口や窓のデザイン、屋根のカタチ、周囲に配置する植木や塀、照明、昼間と夜間での見え方の違い、さらには店舗がある周囲の街並みとのバランスなど、
様々な点から店舗の外観を考える上でファサードという言葉が使われます。
より専門的に店舗の外観について研究したい場合は、「ファサード」について詳しく調べてみるといいと思います。
まとめ
お店が来店するお客様の目的に合っているかどうか。外観で店舗を表現する上でとても重要なポイントです。
外からみて、あの店舗はパンが買えるな、とか。薬が買える薬局だな、とか。ブランドのアパレルショップだな、とか。美味しいコーヒーが飲めそうだな、とか。
言い換えると、外から見てお客様が「欲しい商品やサービスが買える・利用できる」と思えるような店舗になっていることが大事です。
参考文献:
「売場づくりの知識」著 鈴木哲男 日経文庫
投稿者プロフィール
-
販売促進部です。
販促やマーケティング・ブランディングなどの様々な情報について、まとめ&発信を行っています。
「販促部門の頼れるパートナー」を目指して、お役立ち情報や販促ネタ、自社の最新TOPICSなどをつぶやいたりしています。
最新の投稿
- 2024年11月15日お役立ち資料【無料】2025年度版 販促企画アイデア一覧
- 2024年8月29日販促を学ぶVMDとは?効果的なVMDを実現するポイントを解説
- 2024年8月26日企画・制作SPinnoユーザー会Vol.10 オンライン開催レポート
- 2024年7月31日お役立ち資料【小売流通業担当400名に聞いた】売り場づくりに関するアンケート報告(2024年7月実施)