フェルミ推定を使って効果を推測してみる。
2018・02・16
〇〇って効果あるの?根拠は?
ネットで探しても、資料を紐解いても、なかなか納得のいく答えに辿り着かない、そんな時。
【フェルミ推定】をつかって効果を推定する方法をお話しします。
【フェルミ推定】とは?
見当もつかないことを、いくつかの手がかりを元に
論理的に推定し、概算を算出することを指します。
フェルミの問題とも言われ、
物理学社であり1938年にノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミ(英)に由来します。
例えば【世界中にハトは何羽いるか?】【東京に2018年生まれる女児は何人いるか?】
【日本企業に勤めている従業員の平均給与はいくらか?】
など調査困難であるような数量を推定します。
【フェルミ推定】に必要なもの
・できるだけ多くの根拠となる数字
これだけです。この根拠をパズルのように組み合わせて
答えを導いていきます。
推定してみましょう
・測定する数値『春節(旧正月)のお年玉による経済効果』
・使用する根拠
①:中国の子供が貰うお年玉の金額は200~500元。
②:中国の年少人口は16.5%
③:中国の総人口は1,390.85百万人
中国の総人口13億9085万人の16.5%は、2億2949万250人。
お年玉の平均金額が200~500元ということは、
458億9805万~1147億4512万5千元がお年玉として子供たちに手渡されるということになります。
つまり日本円に換算すると、
7675億3243万6千27~1兆9188億3109万68円もの巨大なお年玉市場が、
中国の春節によって生み出されるということが推定できます。
いかがでしたでしょうか?
今回は、春節の経済効果について、データから推定してみました。
どのデータを参照するのか?何をゴールにするのか?によって正解は一つでは
ありませんし、根拠となるデータが精密であり、
多岐に渡るほど推定の精度は上がっていきます。
投稿者プロフィール
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デザイン事務所での経験を経て2014年株式会社SPinnoにジョイン。
主に食品メーカー、消費財メーカー、チェーンストアの販促におけるクリエイティブプランニングからコンセプトワークまでを手がける。
CXの観点から「売れる」「伝える」デザインを企画し、印刷からWEB広告・動画広告などデジタルクリエイティブまでトータルソリューションを提供。
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