デジタル広告 まるわかり ! RTB と PMP って何?
2017・09・07
テレビ広告を追い抜くほどの勢いを見せているデジタル広告。
デジタル広告、テレビを抜き最大のメディアに モバイル広告費はPC上回る【電通イージス調査】:MarkeZine(マーケジン)
「種類やら形式やら、複雑すぎて分からず、手を出せない・・・」
「でも知らないとこの先やっていけなそうだ・・・」
そう思ったので、まとめてみました!
デジタル広告の変遷
まずは始まりから現在まで、
どのような変化を経てきたのかを追ってみよう!
と思って調べてみた内容を簡単にまとめました。
デジタル広告(純広告)が世に出現 ▼ アドサーバーが登場 ひとつの枠に対して複数の広告をランダム表示するシステム ▼ アドネットワークが登場 複数の枠に対して、それぞれ適した広告を表示するシステム ▼ アドエクスチェンジが登場 「使ってない広告枠」と「使いたい広告枠」を取引する市場 ▼ DSPが登場 複数のアドネットワーク、アドエクスチェンジを管理するプラットフォーム ▼ SSPが登場 広告枠を売る側が、最適な提供先を見つけるためのプラットフォーム ▼ RTBが登場 広告枠の取引をオークション形式で行い、入札・落札を自動で行う取引形態 DMPが登場 入札額を決めるためにデータ解析を行うプラットフォーム |
日本一やさしいアドテク教室 – ディスプレイ広告の変遷 | 株式会社サイバーエージェント
こうして現在の形が出来上がったのですが、
実はこの先があるのです。それは後ほど・・・!
デジタル広告の種類
デジタル広告には、下記のようにたくさんの種類があります。
●純広告 「広告枠の持ち主」から「広告主」が広告枠を一定期間レンタルするタイプの広告。 ●ネイティブ広告 ニュースサイトなどで、記事の形式をとって掲載されるタイプの広告。 ●RSS広告 RSS(webサイトの内容を収集して概要を作れるフォーマット)を使って表示させるタイプの広告。 ●動画広告 Youtubeなどの動画配信プラットフォームの広告配信サービス。 ●アドネットワーク広告 上記で説明した「アドネットワーク」を使用するタイプの広告。 ●DSP広告 上記で説明した「DSPプラットフォーム」に出稿するタイプの広告。 ●リスティング広告 検索エンジンの検索キーワードに連動するタイプの広告。 ●リマーケティング広告 「タグ」というものを仕込んだwebページを訪れた人を追跡するタイプの広告。 ●アフェリエイト広告 通販サイトの商品情報等を広告として表示し、商品購入に至ったクリックのみ広告費用が請求されるタイプの広告。 ●リワード広告 広告をクリックした人に報酬を還元できるタイプの広告。 ●Facebook広告 Facebookと、Facebook社の提携サービスに広告を表示できる広告配信サービス。Instagramにも載せられる。 ●Twitter広告 Twitterが提供する広告配信サービス。 ●メール広告 メールDMもデジタル広告の一種です。 |
たくさんありますね!!
こんなに色々あると、管理が大変そうです。
「RTB」って何?
「RTB」とは「Real Time Bidding」の略で、
上述の通り、デジタル広告の入札をリアルタイム・自動で行う取引形態のことを指し、
デジタル広告の中でも「DSP広告」の取引において利用されます。
安い広告費でより大量に自社の広告を閲覧させるため生み出された仕組みです。
簡単にフローを説明すると、
ウェブ媒体に来訪者あり ↓ SSPに来訪者情報が送信される ↓ SSPから複数のDSPへ訪問者情報が送信される ↓ 各DSP内の入札勝者情報がSSPに返信される ↓ SSPが、複数のDSPからの返信情報の中での入札最高額情報をweb媒体に返信する ↓ DSPとweb媒体で、SSPを経由して広告のデータのやり取りを行い、広告表示に至る |
なんとまあ複雑な・・・!
このように、いくつものDSP・SSP・ウェブ媒体の間における取引を、
0.1秒ほどで完遂するのがRTBです。
しかし問題が一点。
閲覧数を増やそうと入札価格を上げれば上げるほど、
どこにどうやって表示されるかをコントロールすることが出来なくなるのです。
よって、悪質なサイトなどに広告が掲載されていても、
気付かない場合が大いにあるわけです。
この問題が ブランド価値を大いに下げ得る として、
欧米では大手広告会社が出稿を全面的に取りやめるという動きも起きているとか・・・
デジタル広告の新常識「ビューアビリティ」「アドフラウド」「ブランドセーフティ」 | 電通報
そこで現れたのが、「PMP」です!
「PMP」って何?
「PMP」とは「Private Market Place」の略で、
限られた広告枠主・広告主のみが参加できる、広告の取引市場のことです。
従来のように不特定多数の広告主・広告枠主が参加するRTBを、
「オープンオークション」と呼びます。
このオープンオークションにおいては、
ターゲットとなる閲覧者を絞り込むことはある程度できますが、
そのターゲットが出現する場所に関して「除外」することが難しくなります。
「こういうサイトは×」とか、
「こういう広告が載るようなところは×」という指定は難しいということです。
上記のような要望を実現するにはどうすればいいのだろう・・・はっ!
信頼できる広告主・広告枠主を集めたネットワークの中でのみ、
取引をすればいいんじゃないか?
ということで誕生したのが、「PMP」です。
つまり、特定の広告主・広告枠主のみを市場に招待し、
その中でのみRTBを行えば、
ブランド価値毀損のリスクを回避しつつ、
利便性もある程度活用できるということです。
こうやってデジタル広告の新しい地平が開いていくわけですね・・・!
まとめ
デジタル広告に関するワードって、
英語名の頭文字をとってきたものが多くて、
「全然見分けつかない・・・!」
と思っていたのですが、
やっと腑に落ちました。
やはり物事は1から調べないと難しいですね。
とはいえ、基礎的なことから調べていくのはなかなか骨が折れます・・・
そんな時に便利なのが、セミナーですね!
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