良い販促物をつくるために
~第三回 販促物の市場について~
2016・12・05
こんにちは。「それ販」編集部の和田です。
過去2回の記事があまりに長いと言われたので、
今回は短めにしようと思います。
はい。
今回は予告通り販促物の市場について考えてみたいと思います。
広告と販促物の市場規模推移を比較したグラフを見てみると、
販促物に対する需要の特徴が見えてきます。
広告は、イメージを構築するためのものなので、
比較的長期的な視野で行われる投資です。
一方、販促物は、購買を促すものなので、
比較的短期的な利益を目指した投資です。
もちろん長期的な視野を持った投資の重要性は高いですが、
企業として営利を求める以上、短いスパンできちんと利益が出るかどうかといった
目前に差し迫った観点での利益追求も無視できません。
景気が良い状態でブランドイメージ向上に向けた投資を行っていたとしても
最終的な購買行動を後押しする訴求は必要である場合は多いです。
逆にとても景気が悪い状態でも、
利益を生み出すためには購買行動を、後押しするための訴求が必要になります。
それが、販促物が景気にあまり左右されない要因の一つだと考えられます。
しかし前回、
「先進諸国の消費者ほど、商品やサービスに対して無関心化しており、
購買前の情報収集をしなくなる」
ということを書きました。
※詳細は前回の記事をご覧ください。
ここに想像を膨らませて解釈してみると、
「購買時点での情報訴求が、選択に大きく関与するようになってきている」
と考えることができるのではないでしょうか。
「購買時点での情報訴求」を行うもの、それは販促物です。
つまり、販促物の役割が少しずつ変化し、
以前よりも販促物に求められる領域が広くなってきているということです。
これまで横ばいだった販促物市場ですが、
販促物自体の役割が拡大することで、
販促物市場全体の底上げにつながる可能性もあるのではないでしょうか。
もちろん販促物の役割が変化すれば、表現内容にも当然変化が表れます。
次回は、これからの販促物に求められる表現内容の変化について考えてみたいと思います。
投稿者プロフィール
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販売促進部です。
販促やマーケティング・ブランディングなどの様々な情報について、まとめ&発信を行っています。
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