販促とは?意味・目的、具体的な方法、販促戦略を立てるポイント
2023・11・01
販促は、企業や商品の成功に欠かせない重要な要素ですが、範囲が広く、「自信を持って意味を説明できない」という方が意外と多いのではないでしょうか。
本記事では、販促の意味や目的、販促とマーケティングの違いについて解説していきます。さらに、具体的な販促手法や販促戦略を立てるポイント、販促業務を効率化するための方法までをご紹介します。販促に興味がある方、企業や個人のビジネスに活かしたい方は、是非読んでみてください!
目次
販促とは
「販促」は「販売促進」の略語で、セールスプロモーションとも呼ばれます。
販促は、顧客の購買意欲を刺激して購買行動へとつなげる活動のことを指します。販促活動を行うことで商品やサービスの売上を向上し、利益の拡大に貢献します。
販促の具体的な例としては、新商品のキャンペーンや特売セールなど消費者の購買を促進するために行うイベントそのもの、クーポン券の配布、キャラクターとのタイアップやCMなど様々です。
販促の目的
自社の商品・サービスの売上拡大が販促の目的です。
世の中には、様々なサービスや商品が存在しています。そのため何もしないでいれば埋もれてしまい、売上を拡大することは難しくなってしまいます。
自社の商品・サービスの売上を拡大する、そのためには認知を増やし、購買を促し、その後はさらに再度購入や消費のリピートをしてもらうことも必要です。
- 新規の顧客の獲得
- 魅力をアピールし競合との差別化を図る
- 自社商品のファンを増やし、囲い込みリピートを促す
- こうした活動を通じて商品・サービスの売上を拡大する
売上拡大のために行われる様々な活動は、マーケティングや広告宣伝とも密接に関連しています。
マーケティングや宣伝との違い
販促に似た概念として、マーケティングや広告宣伝といった言葉があります。
販促と広告宣伝の違い
販促は商品を購入してもらうための活動や施策です。広告宣伝は商品のことを認知してもらうための活動です。重なる部分も多いですが、購入を目的とするのか認知を目的とするのかで違いがあります。
例えばリピート購入を目的として既存のユーザーにDMやメルマガを送る、これは販促活動であり広告宣伝とは明確に違います。
より多くの人に商品やそのイメージを知ってもらうために電車広告やタクシー広告を行うことは、広告宣伝となります。
ただし、広告宣伝の結果、購入意欲が刺激され商品の購入につながることも勿論あります。
販促とマーケティングの違い
マーケティングとは顧客にとって価値のあるものを提供する仕組みをつくることです。
具体的には商品に関わる様々な施策や活動のことを指します。商品の強みを明確にし、ターゲットを絞り込み、競合の調査をし、見込み顧客を獲得する活動を行い、商品の効果的なプレゼンやPRをし、行った様々な施策の結果を数値化し計測し次に活かす、といったことが大まかな内容となります。
実際に商品を売るために行う、リサーチから商品の企画や開発、PRまで含まれるのがマーケティングと言えます。商品を購入してもらうための活動(販促)や、商品を認知してもらうための活動(広告宣伝)も含まれます。
したがって販促や広告宣伝はマーケティングの中に含まれる要素の一つと言えます。
販促の方法や種類は多岐にわたる
顧客が自社の商品やサービスへリーチし購買に至る、これを実現するために必要な販促は1つだけとは限りません。
テレビCMなどのマス広告、Web広告、SNS、動画・Youtube、店舗の装飾、キャラクターのタイアップ、アプリなど、ITが進歩したおかげで販促のために使えるツールや手法はとても多くなり、販促と一口にいっても各分野で必要な知識や技術は膨大なものとなっております。
例えば…
- 認知を行いたい…メディア(Webや様々な媒体)の広告を出稿する
- 実店舗への来店を喚起する…アプリを活用してクーポンを発行する
- 店舗付近での誘導…のぼりやサイネージ、看板を店頭に設置する
- 来店客に購買を促す…POPやポスターを店内に掲載する
状況や目的に応じて、出来ること・やるべきことは異なります。それぞれの施策について、「来店」や「商品へのリーチ」など、目的とするゴールや確認する指標は異なります。
企業として利益を得て、成長し、その目的を達成していくことはとても重要なことです。しかしそのために出来ること、やらなければならないことは多岐にわたります。
販促に使われる販促物の例
販売促進のためには様々な販促物・ツールが用いられます。
販促物はオフラインからオンラインまで様々な種類があります。
- チラシ、リーフレット
- ポスター
- のぼり(旗)
- 陳列棚に設置するPOP
- 店内の天井、床などに設置するPOP
- 看板(サイン)
- デジタルサイネージ
- カタログ
- うちわやティッシュ、記念品などのノベルティ
- DM
- Web広告(バナー広告、テキスト広告、動画)
- SNS広告
- メルマガ
- アプリ(クーポンやポイントシステム)
- デジタルギフト
上記のツールは一部の例ですが、思いつくだけでも沢山のツールが挙がります。店舗やWebサイトでどういった販促が行われ、どのような販促物が使用されているのか、普段から、チェックしておくとより知識が広がります。
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効果的な販促戦略を立てるポイント
ターゲットと自社の強みを意識する
顧客のニーズ、好み、購買に至るまでの行動などを可能な限り分析し、それを元に戦略を設計していくことが重要です。
新規顧客を取り込む販促戦略についても、ターゲットを明確化し、購買というゴールから逆算して戦略設計を行いましょう。
メッセージとコンテンツ戦略
モノが溢れる昨今、消費者は商品特性やスペックよりも、作り手・売り手の想いや、商品・サービスを通して得られる体験を重視する傾向があります。
販促戦略においても、ターゲットに向けたメッセージと、それを最適に伝えるコンテンツを用意しておくのがおすすめです。
オムニチャネルな戦略を立てる
販売チャネルやプロモーション手法が複雑化する昨今ですが、それぞれのチャネルで足並みをそろえたプロモーションを行うことが重要です。
店頭、ECサイト、マスメディア、自社メディアで連携を取り、ブランディング統一された訴求を行うことで、相乗効果を高めましょう。
長期視点での戦略策定、実行・分析
販売促進は比較的短期の売上向上や集客を目指して行うものではありますが、長期的な視点で計画を立て、効果検証することも重要です。
効果を評価するためのキーパフォーマンス指標(KPI)を設定し、定期的なデータ収集と分析を行いましょう。データから得られた情報は、次なる販促戦略の企画や、改善のヒントとなるはずです。
まとめ:販促の手法を知り、目的とターゲットに合わせた販促活動を
長い年月をかけて研究と開発を繰り返し作り上げた新商品。誰も思いつかなかった素晴らしいアイデアを元にした画期的なサービス。
そうした素晴らしい商品を持っていたとしても、その魅力を積極的に伝えて購買の後押しをする販促活動がなくては、商品の本領を発揮することはできません。
販促活動とは、企業の商品・サービスに懸ける想いを顧客に伝え、最後の一押しをする、なくてはならないものです。
もし、企業の販促担当として、自社の販促を担うこととなったら、
- そもそも世の中にどのような販促の手法が存在するのか。
- 自社の製品やサービスを求めるターゲットに訴求するために本当に最適な販促は何なのか。
- それぞれの販促を実行するには、どういったプレイヤーと費用やツールが必要なのか。
といった情報を常に収集しながら、顧客へアピールし続けることが重要です。
販促のオペレーションをシステムで効率化
消費者の興味関心を惹き、クロージングまでの導線づくりをする「販売促進」。
さまざまな施策をカタチにするためには、営業拠点や店舗、デザイン会社、印刷会社・倉庫などのサプライヤーなど日々多くの関係者と連絡を取り合う必要があります。本来ならば戦略策定や企画に時間を割きたい中、日々の施策実行に追われているというのが現状です。
当社が提供する販促クラウド「SPinno」は、そうした販促業務のコミュニケーションコストに着目し、販促領域に特化して開発されたクラウドシステムです。
販促クラウド「SPinno」導入のメリットは以下の通り。
販促業務の一元管理と見える化
販促クラウド「SPinno」は、販促物の企画・製作の取りまとめをする本部と、販促施策が行われる営業拠点・店舗、そしてデザイン会社・印刷会社・倉庫などのサプライヤーをクラウド上でつなぎ、データの一元管理と見える化を実現します。
これにより、メールやFAXといった見落としがちな連絡手段は不要となり、販促物の製作に関する進捗状況も関係者間で見える化されます。
ユーザーフレンドリーなUI/UX
特に営業拠点・店舗などのユーザーから多くいただくのは「販促物専用のECサイトのようなUI/UX」というお声。本部と現場の間で意図の共有が容易となるだけでなく、億劫だった販促物の手配業務がショッピング感覚で楽しく行えます。
画像ファイルの検索時間を短縮
SPinno上では、デザインデータなどの画像ファイルが全てサムネイル表示されるので、必要なファイルにスピーディにアクセスできます。
デザイン編集機能
軽微なデザイン修正であればSPinno上で完結することが可能であり、細々としたデザインの微調整にかかる費用と時間を大きく削減できます。
営業担当やスタッフが修正することも可能なので、より迅速で柔軟な修正が可能となります。
ログの可視化
販促品の受発注に関するログを可視化することで、使用頻度の高いアイテムや在庫整理の参考情報を得ることができます。
印刷量の検討、次の販促物の企画・デザインへの参考など、戦略的に活用いただけます。
販促の戦略・企画に時間を割きたいと思っている方は、ぜひシステムによる業務効率化をご検討ください。
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投稿者プロフィール
- 神奈川県出身。2013年のSPinnoの前身となるアルテック社に入社。以降、販促ソリューション事業にて、消費財メーカーや多店舗展開企業向けに販売促進に関わる企画提案の営業として従事。その後、クラウド事業部にて大手企業を中心に販売促進に関わる業務最適化のソリューション営業を行う。現在は営業推進にてマーケティング、インサイドセールスを管掌。
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