販売促進とは
2023・08・21
企業が存続していくためには、自社の商品・サービスを購入してもらい、利益を上げる必要があります。そして、顧客の認知・関心を得て、自社の商品・サービス購入を促すために必要となってくるのが「販売促進」です。
本記事では、そもそも「販売促進」とは何なのか、その意味やマーケティングとの違い、なぜ販売促進が重要なのかといった基本からご説明します。また、オンライン施策とオフライン施策としての販売促進の分類についてもご紹介。
皆さんが販売促進活動を行う上でのヒントとなれば幸いです。
目次
販売促進の意味
販売促進とは、企業が商品やサービスの売り上げを増やすために行う活動のことを指します。当ブログの名称ともなっている通り「販促」と略して使われることが多く、英訳は「sales promotion」です。
具体的な方法としては、広告やセール、サンプリングや実演・体験イベント、POP・チラシ・パンフレットのような店頭で使われる販促物なども販売促進の一環です。
販売促進の目的は、商品・サービスの認知を高める、顧客の購買意欲を高める、競合他社との差別化を図るといったものが挙げられます。
販売促進とマーケティングの違い
マーケティングは、市場の動向や顧客のインサイト、ニーズなどを分析し、商品・サービスの企画・開発を行い、提供するための戦略全体を指す言葉です。
一方で、販売促進は、マーケティングの一環として行われる活動であり、顧客に商品やサービスを購入してもらうための具体的な手法を指します。
販売促進とマーケティングは密接な関係がありますが、それぞれ異なる概念なのです。
販売促進はなぜ重要?
冒頭で触れた通り、企業の成長には「商品・サービスを購入してもらうこと」が必要不可欠な要素です。
モノ・情報が溢れる現代の市場において他社と差別化し、自社の商品・サービスを認知してもらい、購買の後押しをする販売促進は企業の生命線と言っても過言ではありません。
また、販売促進は、売上向上という目的以外にも、以下のような効果があります。
ブランドのイメージUP・認知向上
販売促進活動を通じてブランドや商品の知名度を向上させることができます。また、明確なターゲットと目的、コンセプトを持った販売促進を行うことで、他社との差別化も可能となります。
既存顧客との関係性強化
会員特典や会員プログラム、ユーザーイベントといった販売促進手法は、既存顧客の満足度を高め、よりよい関係の構築と継続的な購入に繋がります。
新製品・サービスのローンチ/新市場参入
新しい商品・サービス、新たな市場への参入には、お披露目のための体験イベントやサンプリングが効果を発揮します。
特にイベントでは消費者のリアルな声を聞くことができるため、販売促進とマーケティングの両方を行えるメリットがあります。
戦略的な販売促進活動により、特に商品の在庫を持つ企業においては、在庫を適切に販売、消化することにつながります。
季節・流行といった外的要因も踏まえながら計画的に販売を促すことがポイントです。
販売促進はオンライン施策とオフライン施策に分けられる
販売促進活動は、大きくオンライン施策とオフライン施策の2つに分けられます。
オンライン施策
オンラインの販促施策は日々進化を続けていますが、共通する特徴は「インターネットを経由して消費者へアプローチする」という点です。
オフラインと比較すると、ユーザーの属性などを絞ったアプローチが可能である上に、クリック数・閲覧数・購入へ至った割合などが確認しやすいというメリットがあります。
代表的なオンライン施策の例に、以下のようなものがあります。
- 公式Webサイト/ランディングページ
- オウンドメディア
- Web広告(バナー広告、テキスト広告、動画)
- SNS広告
- メールマガジン
- アプリ(クーポンやポイントシステム)
- オンラインキャンペーン
- 他社メディアサイト(比較サイト・レビューサイトなど)
オフライン施策
オフラインの販促施策の範囲は広く、TV・ラジオといったマスメディア広告、店頭装飾・店頭販促、折り込みチラシなど、オンラインを介さないもの全般を指します。
あるインターネットの調査では「キャンペーンやお買い得情報を知ったきっかけ」の1位は「TV・ラジオの広告」、2位は「インターネット広告」、3位は「店頭」です。
オンライン施策の進化が著しい昨今ですが、こうしたアンケート結果からも、オフライン施策はまだまだ効果的であると言えそうです。
具体的なオフライン施策は、以下のようなものです。
- TV・ラジオ・新聞などのマスメディア広告
- 店内外のポスター
- のぼり(旗)
- 看板(サイン)
- デジタルサイネージ
- 店内の天井、床などに設置するPOP・装飾
- 陳列棚に設置するPOP
- サンプリング
- イベント
- チラシ、リーフレット
- カタログ
- うちわやティッシュ、記念品などのノベルティ
- DM(ハガキ)
販売促進のアイデア
販売促進施策は常に手法・コンセプト共にアップデートし、消費者に新鮮な気持ちで参加してもらいたいですよね。
ここでは、販売促進施策のバリエーションを増やすために、役立つアイデアをいくつかご紹介します。
季節や「○○の日」
季節感や「○○の日」を利用した販促は、定番ながら消費者に受け入れられやすい販促アイデアです。
こうした情報を元に、期初から大まかな販促計画を立てておけば、気持ちの面で余裕を持つことができそうですね。
SNS連動キャンペーン
SNSから特定のハッシュタグをつけて投稿するキャンペーンや、フォロワー限定の特典・クーポン配布などは、施策が終了した後も消費者とタッチポイントが持てるおすすめの施策です。
体験型・参加型
新しい商品・サービスの試食や試用、AR/VRなど最新のテクノロジー体験、料理教室、スポーツやヨガ体験など、消費者に体験したり参加してもらえるような販促施策も、ブランドを印象付けるために有力な方法です。
<関連記事>
「春といえば!」販促企画につながるヒント集
https://www.spinno.com/blog/archives/8493
「夏といえば!」販促・プロモーション企画につながるヒント集
https://www.spinno.com/blog/archives/3654
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まとめ:販売促進は企業成長の要
販売促進は、企業が存続していくために欠かせない活動です。
オンライン施策とオフライン施策を組み合わせて、幅広い消費者にアプローチを行いましょう。
また、いつも同じような販促施策では、他社との差別化につながらず、消費者の心も離れてしまいます。
常にアンテナを張って「これは自社の施策に取り入れられないか」という視点を持つことで、日々の暮らしからもたくさんの販促のヒントが得られるはずです。
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投稿者プロフィール
- 神奈川県出身。2013年のSPinnoの前身となるアルテック社に入社。以降、販促ソリューション事業にて、消費財メーカーや多店舗展開企業向けに販売促進に関わる企画提案の営業として従事。その後、クラウド事業部にて大手企業を中心に販売促進に関わる業務最適化のソリューション営業を行う。現在は営業推進にてマーケティング、インサイドセールスを管掌。
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