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OOH広告って何?OOHの種類、DOOHとの違いなどを解説

2023・09・12

OOH広告とは?

OOH(Out Of Home)広告とは、自宅の外で接する広告全般を指す言葉です。
テレビやインターネットといったメディアとは異なり、屋外や公共の場で目にする広告を指します。

私たちが消費者として日常でよく目にする例を挙げると、ビルの屋外看板、駅構内・電車内の広告などがOOH広告にあたります。

本記事ではOOH広告について、OOH広告の種類、DOOHとの違いなどを解説していきます。

OOH広告とは

冒頭でも述べた通り、OOH広告は「Out Of Home」の略で、「オーオーエイチ」と読みます。
OOH広告は自宅以外で目にする広告全般を指します。

マス広告などのメディア(媒体)がTVや新聞に限定されるのに対してOOH広告は人々の目に触れる全てのものがメディアとなるため、広告主や企画者のアイデア次第でさまざまな活用ができることが特徴です。

OOH広告の種類

タイムズスクエア

一部にはなりますが、以下に一般的なOOH広告の例を挙げていきます。

1.街頭ビジョン

日本では新宿や渋谷、大阪、札幌など、人の多く集まる繁華街の駅前や大きなビルに設置されている大型のビジョンです。

映像と音声が流せる代表的な屋外広告ですが、最近では3D映像が放映できたり、オンラインと連携してリアルタイムのニュースを配信することができるなど、活用の幅が広がっています。

全国で100数十か所設置されているそうで、音楽やCM放映、スポーツ中継など様々なプロモーションに活用され、地域のランドマークにもなっています。

2.広告看板

屋外広告(空欄)

交通量の多い道路沿い、屋外のスペースなどに設置される看板です。
エリア属性・設置場所などを工夫することにより、そのエリアに在住する人・勤務する人など、ターゲットを絞った広告として活用できます。

高速道路や電車内から見える位置に掲示されていることも多く、繰り返し見ることで、ターゲットにブランドを印象付ける効果が期待できます。

3.ラッピングカー


大型トラックなどの車体をデザインしたフィルムでラッピングして装飾するOOH広告です。
音楽・音声を流したり、ターゲットとなる人が多そうなエリアを複数移動して宣伝できるのがメリットです。

また、「今はここにいるけど、もうすぐ移動するかもしれない」というリアルタイム性があるため、映画・ドラマ、アーティストなどエンタメ系の広告の場合にはSNSなどでポストされ、拡散されるケースも見受けられます。

4.交通広告

バス停、駅構内やホーム、電車の内外など、交通機関の近辺に設置される広告です。
通勤・通学客をはじめとする多くの人にアピールできます。

バスや電車の車体自体をラッピングしたり、駅や乗り物の内部全てを1つのブランドで埋め尽くす「ジャック広告」なども交通広告の1種です。

DOOHとは?OOHとの違い

OOH広告と似た言葉に「DOOH」があります。
DOOHは「Digital Out Of Home」の略で、「ディーオーオーエイチ」と読みます。

DOOHは文字通りデジタルを活用した屋外広告です。

初めにご説明した街頭ビジョンもDOOHの1種と言えますが、昨今はデジタルサイネージやタッチパネルの普及も著しく、あらゆるところにDOOHが広がっています。
例えば、商業施設や飲食店のタッチパネル、タクシーの後部座席のタブレット、エレベーター内のモニターなどもDOOHとして活用されています。

DOOHがOOHと大きく異なる点は、これまでのOOHのような一方的な広告配信ではなく、ユーザー情報を取得した上でターゲットに合わせた広告を配信したり、時間帯やその日の天候・気温に合わせた広告を配信するなど、よりリアルタイム性の高い広告配信が可能となってきた点です。

さらに、位置情報などのビッグデータと連携することにより、これまでのOOHが苦手としていた効果計測が可能となってきています。

また、DOOHは広告としての効果が高いだけでなく、映像のクオリティも上がってきていることもDOOHの可能性を広げています。
2021年に新宿に現れたリアルな巨大な猫の3D画像は、国内外で注目を集め、数多くの広告賞も受賞しました。

新宿東口のねこ

こうした背景もあり、今後もOOHのデジタル化は加速すると考えられます。

これもOOH?ユニークなOOHの例

OOHは人の目に触れるもの全てが広告メディアとなるため、アイデア次第でさまざまな場所が広告となります。
以下は、ユニークなOOHの事例です。

自販機をOOH広告に

自販機のラッピング広告
多くの人が集まる施設には必ずと言ってよいほど設置されている自販機もOOH広告として活用できます。
複数台を並べて使えば、遠くからでも目を惹く広告に。

トイレ広告

「自宅以外」という点においては、オフィスビルや商業施設のトイレ広告もOOH広告であると言えます。
性別によるセグメントがしやすいこと、個室に設置されるため比較的じっくり落ち着いて広告を見てもらえることが特徴ですが、商材との相性などは要検討と言えそうです。

シャッター広告

閉店後の店舗のシャッターを広告にするOOH広告です。
駅構内のコンビニ、商店街などさまざまなシャッターが広告として利用されています。

また、コロナ禍においては、国際的なビールブランドのハイネケンがロックダウン中のバーや飲食店のシャッターに広告を出稿しました。
「See this ad today, enjoy this bar tommorow.(今日この広告を見て、明日はこのバーで楽しもう)」などのポジティブなメッセージと、広告費を直接バーや飲食店に支払うスタイルが話題となりました。

まとめ:OOH広告を理解し、自社のマーケティング戦略に取り入れよう

自宅以外の全てをメディア化するOOH広告は、適切に理解し活用することで、多くの人々に効果的にメッセージを伝えることができる広告手法です。

また、以前は発信が一方的であり、費用に対して効果や成果が見えにくい一面もあったOOH広告ですが、DOOHの台頭により、インタラクティブな発信やデジタルによる効果の測定も可能となってきています。

自社の世界観やブランドメッセージを伝え、思いがけないユーザーとの出会いの可能性をはらむOOH広告を、ぜひ活用してみませんか。

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