コラボレーションの真髄:「シェア」で成功をつかむ
2024・07・31
コラボレーションとは
異なる企業間の協業は、お互いの顧客層を取り込み新たなマーケット展開のきっかけとなります。さらに、積極的なコラボレーションにより、商品やサービスに新たな魅力を与え、新たな顧客層の獲得だけでなく既存顧客の満足度向上につながる可能性を秘めております。
この記事では、プロモーション手法として定着した「コラボレーション」を、互いのリソースの「シェア」と捉えて、解説していきます。
コラボレーションのメリット
- 新しい顧客層の獲得ができる
コラボレーションを通じて、パートナー企業の顧客資産にアクセスでき、新たな顧客層を獲得できます。 - 話題性と注目度の向上
異業種や人気ブランドとのコラボは話題性を生み、メディアやSNSで注目を集めやすくなります。 - ブランドイメージの向上
コラボレーションにより、ブランドのイメージが向上し、顧客の信頼を獲得しやすくなります。 - 相乗効果
異なる企業の強みを組み合わせることで単独では達成しにくい効果を生み出すことも可能です。
成功のカギは、「シェア」をすること
コラボレーションの成功には、お互いのリソースやアイデアを共有することが不可欠です。
一方的なシェアではなく双方がwin-winになるような仕組みを作りましょう。
「顧客のシェア」
コラボの基本は、既存顧客と潜在顧客のシェアです。
異なる企業がそれぞれの顧客基盤を共有することで、新しい顧客層にリーチができ、販売機会を拡大できます。
例:飲料メーカー×お菓子メーカー
それぞれ異なる顧客層を持つ人気飲料と人気スイーツのブランドがコラボレーションすることで、飲料メーカーの顧客層はスイーツを、お菓子メーカーの顧客層は飲料をといった具合にお互いの商品を購買する機会が増えます。
飲み物と食べ物、という相性の良い組み合わせにより、共同のキャンペーンやセールを行ったり、セット販売を行うことでお互いの顧客に試してもらう機会を増やすなど、様々な施策が可能です。
「課題のシェア」
それぞれの企業が持つ課題や問題を共有し、共同で解決策を見つけることで、より大きな成果を獲得することも可能です。各企業が単独でビジネスを行うよりも効率的に課題に対処することができるメリットがあります。
例:ファーストフードチェーン(ハンバーガ×ドーナッツ)
昼食に人気なハンバーガーと、休憩タイムや帰宅時のテイクアウトに強いドーナッツとで、それぞれ異なるピークタイムを持つ飲食店。お互いの店舗が得意な時間帯(ピークタイム)と、不得意な時間帯(アイドルタイム)を補完し合うことで、1日トータルでの集客増を図ることが可能です。
「宣伝媒体のシェア」
お互いが利用している広告媒体を活用し合ったり、一緒にプレスリリースを発信することで、より広い顧客層へのリーチを狙うことが可能です。
企業同士がコラボレーションをしてプレスリリースを行えば、1社でリリースを行うよりも話題性が高くなったり、メディアに注目される可能性が高くなります。
弊社においても、サービスを導入いただいている企業様にご協力いただき、プレスリリースの配信などを行ったりしています。
「ノウハウのシェア」
企業同士が、それぞれの専門知識や技術を共有し、互いのスキルや能力を向上さたり効率的に学習を行うことが可能です。
一般的な例として、様々な企業がセミナーやワークショップを行い、自社のノウハウを公開しています。参加者は他社が時間と費用をかけて獲得した知見を吸収することができ、一方で開催側は参加者に自社の製品やサービスを周知したり新しい取引先を開拓するなど、相互にメリットが得られるような取り組みと言えます。
まとめ
コラボレーションの成功には、自社の強みと弱みを分析し、最適なパートナーを見つけることが重要です。
何よりもまず必要なことは下記の三点です。
- 自社の既存顧客について熟知すること
- 自社に足りない要素を知ること
- 自社がシェアできるモノゴトをプレゼンできるようにすること
ただ闇雲にコラボするのでは、メリットを最大化することはできません。
しっかりとした準備と相互の信頼を元に、ともに成長できるようなコラボを目指しましょう。
投稿者プロフィール
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販売促進部です。
販促やマーケティング・ブランディングなどの様々な情報について、まとめ&発信を行っています。
「販促部門の頼れるパートナー」を目指して、お役立ち情報や販促ネタ、自社の最新TOPICSなどをつぶやいたりしています。
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