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どうしても知りたい「おせち」の疑問色々

2017・11・24

毎年恒例、おせちの注文バトルが始まりました。
売る側も買う側も、おせちについてきちんと理解していますか?

正月太りするのはいいけど、感慨深く食べてよね!
ということで、おせちについてまとめてみました。

「おせち」の意味

まずは言葉の意味について。

元々は3月3日や5月5日など、
季節の節目を「節(せち)」と呼び、
節に行う伝統行事のことを「節会(せちえ)」
節会のために用意する料理を「節供」と呼んでいた。
そして、それらの通称が「おせち」だった。

これがだんだんと、節の中でも一番重要なお正月のみを
「おせち」と呼ぶようになっていった。

更に時が進み江戸時代になると、
それまで上流階級のみで行われていた「おせち」が民衆にも普及し、
家に「節供」を飾ったり、
親戚を呼んで一緒に食べるようになった。

地域によって異なるが、江戸ではこの時代に、
「節供」を飾る用と食べる用に分けるようになり、
飾る用を「食積(くいつみ)」と呼んで重箱に入れ、
食べる用を膳に盛って「おせち」と呼び分けるようになった。

当時は重箱の性能上汁が出るものを入れられなかったのが、
重箱の進化によりどの料理も入れられるようになったため、
「くいつみ」「おせち」が徐々に融合していき、
明治時代になると、重箱にいれたものを「おせち」と呼ぶようになった。

おせち料理とは、正月に食べるお祝いの料理です。「おせち」とは本来、暦上の節句のことを指します。その際に食べる料理をおせち料理と呼んだため、現在では節句の一番目にあたる正月の料理を表す言葉として使われています。おせち料理は”めでたさを重ねる”という意味で縁起をかつぎ、重箱に詰めて出されます。地方や家庭ごとにお重の中身は様々です。

おせち料理|日本文化いろは事典

おせちの中身について

基本的には下記のような構成になる。

●「祝い肴」3種(「三つ肴」「口取り」とも呼ぶ)
● 煮しめ
● 酢の物
● 焼き物

主な種類は下記の通り。

<祝い肴>

● 黒豆:「黒」は邪気を払うとされていることから邪気払いと、マメに働けるようにという願いが込められている。
● 数の子: 数の子はニシンの子供。ニシンが多産であることから五穀豊穣、「二親(ニシン)」という当て字から子孫繁栄を祈願。
● 田作り(ごまめ): カタクチイワシを米の肥料にしたところ、五万俵も収穫できたという云われから。「五万米」で「ごまめ」。
● たたきごぼう(酢ごぼう): 豊年の象徴である瑞鳥を表している。ごぼうは地中深く根を張り、黒いことから、息災祈願。
● 紅白蒲鉾: 初日の出の形に似ていることから。赤は魔除け、白は浄化を表す。
● 伊達巻: 形が巻物に似ていることから、学と教養が身に着くようにという願いが込められている。
● 栗きんとん(搗ち栗): きんとんは「金団」即ち、金色の団子と言う意味で、金運上昇祈願。栗は明治から使われ、「搗ち栗」即ち「勝ち」で勝利祈願。
● お多福豆: 名前のまま、福が多いようにと言う祈り。

<焼き肴>

● 鰤: 出世魚だから。
● 鯛:「めで鯛」だから。
● 海老: 髭が長くて背が曲がっているので、長寿祈願。また、脱皮を繰り返すので輪廻転生。
● 鰻: 鰻登りから出世を祈願。最近になって入った。

<酢の物>

● 紅白なます: 紅白の水引に似ているから。
● ちょろぎ: 「長老木」「千代呂木」「長老喜」の当て字で、長寿祈願。
● 酢れんこん: 穴がたくさんあいており、見通しがいいので、将来の見通しが良いように。

<煮物>

● 昆布巻き: 「よろこぶ」で「こんぶ」。「子生」という当て字で子孫繁栄祈願。巻物に似ているので、学問成就の意も。
● 椎茸: 陣傘に見立てた椎茸。武家社会の名残。
● 豆腐: 楯に見立てて。武家社会の名残。
● 手綱こんにゃく: くるっと巻いた手綱のようなこんにゃく。武家社会の名残。
● 芽出しくわい: 「芽出た」で「めでたい」。「くわい」→「かい(快)」で快く過ごせるように。
● 花れんこん: 穴があいて見通しがいいことと、花の後に実を結ぶように。
● 矢羽れんこん: 破魔矢の形を模したもの。
● 八ツ頭(サトイモ): 親芋のような「頭(カシラ)」になれるように。子芋は子宝に恵まれるように。
● 金柑: 金冠と掛けている。
● 梅花人参: 飾り。

関東と関西、地域での違い

祝い肴が変わる。

関東では「ごまめ / 数の子 / 黒豆」
関西では「たたきごぼう / 数の子 / 黒豆」

カタクチイワシの呼び名が変わる。

関東では「田作り」
関西では「ごまめ」

魚が違う。

関東では「新巻鮭」
関西では「ぶり」

睨み鯛がいる。

京都では有名な「睨み鯛」は、他の地域にはない。
しかし、かつては全国で行われていた風習。

● 睨み鯛: 三が日の間に飾る尾頭付きの鯛の塩焼き。

2018年度おせち事例 ※随時更新

Amazonのタワーおせち

若者のパーティー向けおせちとして販売されるとのこと。
ビジュアルでのインパクトで、インスタ映えをねらっている様子。
世相を反映したおせちですね!

一人用おせち

単身者が多いということで、
一人用おせちがセブンイレブンにも登場。
コンビニとは相性が良さそうです。

100円おせち

昨年度ヒット商品となった、
ローソンの100円おせちが今年も登場。
少量パックで22種とのことで、欲しいものは早めにゲットですね。

参考にして頂けましたか?

おせちというタイムリーな商品売り逃し、売れ残り、嫌ですよね?
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それ行け!販売促進部
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