デジタルサイネージの進化がすごい!?
2017・02・27
それ販でも度々、記事にしているデジタルサイネージ関連のお話ですが
一つ、面白いものを見つけましたので記事にしていきます。
目次
喫煙者にドキっ!?健康的な習慣を手に入れよう!のサイネージ
1月ごろ、スウェーデンの街中に設置されたデジタルサイネージ広告です。
喫煙者の多いエリアに設置されたこのスクリーンには煙を感知するセンサーが取り付けられており、いわゆる「歩きタバコ」をしている人が近くを通りかかるとスクリーンが感知し、モニターに大きく咳き込む男性が表示されるというものです。
通りすがりの喫煙者の方からみると、タバコを吸っていたらいきなり近くで大きく咳き込まれるため、驚いたり、広告を見て少しばつが悪そうにしたりなど、なかなか(?)の好リアクションが得られている面白ギミックな広告のようです。
この広告はスウェーデンで薬局チェーンを展開している企業と広告会社が協力して企画したもので、
新しい1年に健康的な生活習慣を身に着けることが出来るようにというメッセージで、健康への意識を訴えかけるPR広告のようです。
あらゆる場所やシーンで導入、広がるデジタルサイネージ
街中にモニターを設置して動画の広告を表示させる、
デジタルサイネージの市場は今非常に需要が高く、右肩上がりで成長しているとされています。
富士キメラ総研が2015年に発表している市場調査よれば、国内市場は右上がり、
2020年には1600億円の市場規模になると予測されているそうです。
駅や庁舎などの公共の場所に多く導入され、小さいものではトレインチャンネル、
大型のサイネージでは東京都庁のエントランスに設置されたものなど、あらゆる場所での需要が伸びているようです。
例えば有機EL大手のLGエレクトロニクスでは、あらゆる設置場所での需要を想定して、
「超薄型のデジタルサイネージ」「2枚のパネルを合わせた両面に画面を持つサイネージ」など、バリエーション豊富なサイネージの新商品を打ち出しています。
映像であるメリットを最大限に活かした表現方法が多彩
デジタルサイネージのメリットは、コンテンツが「映像」であることだと思います。
冒頭で紹介させて頂いた喫煙を絡めた健康キャンペーンの広告などもそうですが、様々な場所や利用用途に合わせた「コンテンツ」で、静的なポスターや看板の広告よりも遥かにインタラクティブな演出を使ったコンテンツで表現できるということですね。
さらに、デジタルサイネージはネットワークを介して、コンテンツを一瞬で切り替えることも可能です。
広告から施設の案内、プロモーション、あらゆるコンテンツを切り替えて露出することが出来ます。
特に、駅構内でのサイネージの活用は、他の場所やシーンよりも1歩進んでいるように思えます。
多くの人が行き交う駅だからこそ、こうしたデジタルコンテンツの需要が非常に高まっているのでしょうか。
海外ではサイネージを使ったアイデアが豊富
先週、テネシー州のシカゴで。テネシー州観光局が世界初となる「インタラクティブなコンサートライブ配信」を行いました。
人気アーティストのライブ中継を、街頭に設置した大型のサイネージで配信した、というものです。
観客側だけでなく、アーティスト側にもサイネージ周辺に集まったオーディエンスの様子が確認できるモニターが設置され、ライブ中、実際の会場のようにリアルタイムでアーティストとオーディエンスのやりとりが出来るようにしたのも、面白い試みだと思います。
お堅い広告やインフォメーションばかりでなく面白アイデア
日本の国内では商品広告や交通・施設の案内などの利用が進んでいるイメージですが、スウェーデンやシカゴの事例のようにエンターテインメント性の高いアイデアが国内でも、サイネージの利用が多くなるにつれて増えていくと思います。
デジタル市場でのディスプレイの生産量や需要はますます伸びていくのだと思いますが、
こうした「コンテンツ」を生み出すアイデアを持った人、プレイヤーの存在も今後重要となるでしょう。
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主にWEB上の作業を担当しているWEB要員です。
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