年末年始に読みたい本
2016・12・29
普段はなかなか忙しくて読書の時間が無い人も多いかと思います。
そんな皆さまへ、
まとまった時間の取れる年末年始にオススメの本を2冊ご紹介します。
「空気の研究」
戦艦大和はなぜ玉砕すると分かっていながら特攻してしまったのか。
史実に興味はなくとも、なぜ合理的に人は動かないのかという点には、
興味がある人は多いのではないでしょうか。
そんな、人を動かしてしまう「場の空気」に関してこの本は書かれています。
組織で働いている皆様であれば、
なんとなく絶対権を持っているような空気を垣間見た経験はあるかと思います。
生きるか死ぬかの状況ですら、
空気に支配されてしまうわけですから、
普段の生活においてもいかに論理ではなく空気が入り込んでいるかを意識してみるといいかもしれません。
ちなみに、空気の支配から逃れるためには、「水を差す」ことが挙げられています。
弊社のようなBtoBの会社では、クライアント担当者の立場にたって考えることに役立ちます。
コンサルティング会社であれば、社内の暗黙の了解や外からは見えない聖域に「水を差す」ことが、そもそもの存在意義の一つになっているかもしれません。
組織論について書かれた本は数あれど、空気にフォーカスされた本は見たことがなかったので取り上げてみました。
「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力」
著:森岡 毅
http://www.amazon.co.jp/dp/4041041422
さっきの本とは対照的ですが、データドリブンなマーケティングについて書かれた本です。
ボリュームはありますが、
数学的なバックグラウンドがなくても分かるように書かれているので
そこまで苦にならないと思います。
(逆に、数式について詳しく知りたい方には、巻末に解説が載っているので、そちらで背景を学ぶこともできます)。
戦略の究極的な焦点は、消費者のプレファレンス
≪消費者のブランドに対する相対的な好感度(『好み』のことで、主にブランド・エクイティー、価格、製品パフォーマンスの3つによって決定)≫
だと言い切り、
その実践を確率的なアプローチを用いて、
USJの業績V字回復を事例に丁寧に説明してくれています。
こういう類の本は、実務とかけ離れた方が書いていて説得力に欠けることが多いですが、
この本は一貫して実務者の視点で書かれているので、
内容に重みがあります。
以上、空気の研究と確率思考の戦略論、
ビジネスマンにとっては必須?かと思われる、
対極的な考え方を取り上げた本の紹介でした。
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