私はアイスを食べたい!(真冬)実はアイスが売れる冬
2016・12・20
「アイスクリーム」という言葉について、
皆さんは何を連想するでしょうか。
「夏」を連想した方、ご存知でしたでしょうか。
近年アイスと言えば「冬」なのですよ、ふふふ。
「冬アイス」が定番になってきている
TBS系列の人気番組『マツコの知らない世界』にて紹介されたことをきっかけに、
2016年頭から「冬アイス」が定番化しているそうです。
大手アイスクリームメーカーの森永乳業では、
この件についてアンケートを実施。
「冬アイス定着!冬でもアイスを食べたい人が98.4%!!」
という結果が出ているそうです。
※詳しくはこちら
実はアイスは冬の方がお似合い
アイスは冷たいから、夏に食べるよね、
という固定概念、根拠はないですよね。
実は夏より冬の方がアイス向きなのかもしれない、
と思うデータがあります。
人がアイスを食べたいと思う気温は大体25℃で、
22~23℃を超えるとアイスの売れ行きが伸びるといわれています。
一年の中で、22~25℃になる日はそう多くありません。
東京 2016年(月ごとの値) 詳細(気温・蒸気圧・湿度)/ 気象庁
これは今年の東京の月ごとの気温データですが、
平均が22~25℃になる月は6月と9月のふた月しかありません。
一方、気温から室温に目を向けてみましょう。
夏場のオフィスの推奨温度は28℃設定で、
アイスの適温より暖かめですね。
一方冬場のオフィスの推奨温度は20℃前後で、
アイスの適温に近いです。
冬の「大人向けアイス」が新しい需要に。
テレビで取り上げたことでブームになり、
上記のような環境が加勢して、
現在の冬アイスブームがなりたっていることをご説明しました。
夏のアイスと言えば、子供の食べ物というイメージもありますが、
対して冬のアイスは大人の食べ物。
寒い冬に、暖かい部屋で食べるアイスの格別さが売りです。
このような市場の把握とニーズ設定の結果、
隠れた需要を市場に拡大し、
アイスクリームの市場は前年よりも売上が好調です。
まとめ
突発的なブームをいかに定着させるか、
また、第二の市場をいかにして見つけるか、
「冬アイス」の流行にはそのノウハウがたくさん隠れているように感じました。
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