音楽の楽しみ方の変化や企業プロモーションの多様化
2016・09・16
こんにちは。【それ販】の編集部のしゅーへいです♪
皆さんは普段、どのような場面で音楽を聞きますでしょうか。
通勤のとき、家にいるとき、お風呂に入ってるとき、勉強しているとき、また非日常でいくとイベントのとき、音楽フェスのとき、バーに行ってるときなど、その場面は非常に幅広いと思います。
今回はそんな音楽の楽しみ方と音楽のコラボをご紹介したいと思います。
音楽の楽しみ方が変わっている?
まずは一部ですが統計データを参考にしたいと思います。
音楽産業の動向や音楽コンテンツの消費などについて、「RIAJ(一般社団法人日本レコード協会)」が発表している資料から見てみました。
まず、音楽を聴く年代では全体で無関心が最も大きな割合を占めております。
年代別で見ると高校生、大学生、20代社会人が有料聴取層が半数以上でした。
ここでいう有料聴取層、 無料聴取層のセグメントは下記となります。
有料聴取層
…この半年間に、音楽を聴くために、 音楽商品を購入したり、お金を使っ たりしたことがある
無料聴取層
…この半年間では音楽にお金を使っ ていないが、新たに知った楽曲も聴 いている
無料聴取層(既知楽曲のみ)
… この半年間では音楽にお金を使っ ておらず、以前から知っていた楽曲 しか聴いていない
無関心層
…この半年間では音楽にお金を使っ ておらず、特に自分で音楽を聴こう としていない
音楽を聴くための手段は音楽CDよりも、インターネットの動画サイト『You Tube』が一番多いようです。
また、音楽を聴く時間・媒体では無料動画配信サイトが一番多く、15分未満の視聴が一番多いとのことです。
コンサートやライブ、フェスといったイベントは盛り上がりを見せており、音楽が持つ「ステージ」、「ライブ」や「生の演奏」といったものへの需要や価値観は変わらず高いように思えます。
「生の音楽」と「保存され手軽に楽しめる音楽」とは切り離して考える必要があるでしょう。
音楽を聴くための場所や手段など、より手軽でお金のかからないものに集中し、音楽を聴くスタイルもテレビ番組などよりも、通勤や仕事の合間、隙間時間などが多いということでしょうか。
多様化された音楽ユーザーのニーズを捉えるべく、業界各社は様々なコラボキャンペーンや、プロモーションを打ち出しています。
三木楽器×ザ・ラボ
ザ・ラボは大阪のグランフロントにある交流施設。
子どもから大人まで誰もが先端技術に触れたり、体験したり、語り合うことができる新しい施設です。
三木楽器はブースをMIKIミュージック・ラボと称し、
音の出るポスターなどに使われる「TLFスピーカー」といった次世代機器を展示したり、遠隔地にいるメンバーとリアルタイムでセッションできる端末を駆使したライブを行いました。
最先端の技術に触れれる場所で音楽の最先端をPRできるのは非常に大きな効果が見込めますね。
三木楽器×黒澤楽器×Gibson
アメリカに本社を構えるGibsonが国内の東西を代表する黒澤楽器と三木楽器とコラボして
新しいギターを制作しました。
今までオーダー不可能だった60年代後半のナローネックを実際のヴィンテージギターを採寸し、CADデータにて再現しており
数値では表す事の出来ない感覚的なアプローチまで再現することができています。
また、ヘッド角も今までは17度以外は指定できませんでしたが、67年当時と同じ14度角ヘッドを新たに制作されてます。
これにより握り心地だけでなくテンション感とそこから来るサウンド特性までをも再現することができています。
楽器メーカー3社が協力することによって実現した新しいギター。
限定100本しか生産していなかったためその価値は非常に高かったのではないでしょうか。
ヤマハ×イシバシ楽器
グローバルブランドの”YAMAHA”と”イシバシ楽器”がコラボして
新しいアコースティックギター”F315”を制作しました。
1960年代、世界のマーケットへ日本のギターを広める為ヤマハが開発したアコースティックギターがヤマハFGシリーズで、ネックの握り易さ、ストリングテンションの柔らかさ、チューニングのし易さを追求したエントリーユーザー向けアコースティックギターが”F315”と言われています。
このようにマハのギターを発売当初より取り扱ってきたイシバシ楽器が特別オーダーして新しいギターを制作するといった例もあります。
島村楽器×キャラクター
様々なキャラクターとコラボレーションしている島村楽器。
2016年の3月はサンリオの人気キャラクター『ぐでたま』とのコラボレーション商品を数量限定で発売。
「やる気がない」という性格で幅広いファン層に指示されている『ぐでたま』がトランペット(ラッパ)とピアノバージョンなどでコラボしました。
「やる気がピアニッシモ」というセリフが非常に印象的なコラボ商品でした。
2016年の7月には、大人気漫画『ONE PIECE』に登場する麦わら一味の音楽家ブルックが手にしているギターを再現、販売しました。
ONE PIECEファンには堪らない作品となっており、クオリティーも非常に高いものとなっております。
島村楽器×株式会社三城
パリ ミキ、メガネの三城でおなじみの株式会社三城では、1950年のアメリカをテーマにした、コンセプトストアを展開しています。
島村楽器とコラボしたこのコンセプトストアは、ファッションと眼鏡の融合をテーマにアメリカンでロックな雰囲気のある、これまでにないアイウェア店となっています。
楽器をはじめとした店舗づくりだけでなく、「I LOVE GUITAR ギタリスト応援宣言!」というプロモーションにて様々な企画を展開しており、「音楽」と「眼鏡」という異なる2つの業態が激しくロックにクロスオーバーした注目のコラボレーションとなっています。
最後に
いかがでしょうか。
ニーズの変化によって、サービスや商品の消費が変化することで、売上が大きく向上したり、もしくは下がることもあるかもしれません。
そのニーズの変化を的確にとらえてプロモーションを行うことで様々な層にリーチすることができ、新しいビジネスの領域を開拓することも可能になるのではないでしょうか?
例えば、キャラクターとコラボレーションした楽器などは、ライトユーザーを始めとした楽器を持ってないor音楽をやったことのない潜在層などにリーチできる企画だと思います。
投稿者プロフィール
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販売促進部です。
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